「継続」することを「継続」したい、3つの仕組み作り

新年は新しいことを始めたくなる時期。

年末年始になると通信講座「ユーキャン」のCMが多くなるのはそのためだし、そのようなCMに我々は踊らせている部分があるかもしれない。

新しいことを考えるだけで胸が8の字に躍る。新年の目標として、「○○の資格をとる」、「楽器を始める」、「ヨガスタジオへ通う」などの新しい目標を掲げる人が多いと思う。

充実している自分を想像するだけで、笑みが顔から溢れてしまう。

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「今年の抱負は?」という新年のお決まりの質問を聞かれたならば、僕はまずこう答えたい。

「継続するということを継続すること」

僕は今年になって新しいことを始める予定はない。

目移りすることなく、去年から行っていることをしっかりと継続していきたいと改めて思ったのは、あるテレビ番組で米倉涼子が本場・ニューヨークのブロードウェイへ挑戦する際に勇気づけられた言葉に触発されたからだ。

したい人10,000人。
始める人100人。
続ける人1人。

これは作家・中谷彰宏さんの言葉。10,000人の中の1人にならないといけない。継続することこそが、辿り着きたいと思う場所へ行ける唯一の方法だから。

したい人10,000人になるのは容易だ。あれこれと夢想する中で完結する。

スタート時点で強い目的意識さえ持ち合わせていれば、始める人100人に入るのもそう難しい話ではなさそうだ。

やはり、一番の障壁は続けること。続けることさえ出来てしまえば、他の9,999人に差をつけることが出来るのに。

物事を続けるだけの強い目的意識だけで継続できればそれに越したことはないが、それが出来ないのが人だろう。継続するには続けていけるための「仕組みづくり」があるはず。

毎朝歯を磨くように、ご飯前に「いただきます」と言ってしまうように、無意識にやってしまう習慣に出来れば最善だ。

僕の場合、週末の朝には「モーニングページ」という朝に日記を書くようにしており、もう書かないと休日の朝からむずがゆい気分になるほど。

この「やらないと気持ち悪い」と言う状態へ昇華するための「仕組み作り」の要素とは何か考察してみた。

まずは「やらなければならない状況へと追いやること」が必要だと思う。

例えば、僕は日経ビジネスを読み始めて10年以上になる。電子版サービスもあるが、僕はいまだに紙面派。毎週ポストに投函されることで読まざるを得ない。読まずにゴミ箱へ放り投げるのは読まないことよりも気持ち悪いことだから。これはネガティブな感情を利用した方法のひとつ。

昨年から通い出したジムが3ヶ月間継続出来ているのは、パーソナルトレーナーの存在が大きいだろう。体重、体脂肪率、筋肉量の値を改善させることで、褒めてもらいたいのである。これはポジティブな感情を利用した方法だ。

資産運用に至っては、毎月、積み立てで自動的に継続出来てしまっている。

ふたつ目は「仲間と打ち込むこと」

勉強でも研究でも就職活動でも仕事でも、周りの仲間と打ち込むことが出来たからこそ今の自分がある。お互いに刺激し合えるよい仲間に出会えたら大切にすべきだ。

最後に挙げたい仕組みは「定量的なフィードバックをモニターすること」

これは中長期的に継続するコツだと思う。勉強でいうところのテストの点数、健康でいうところの検査結果、ブログでいうところのPV数と言ったところか。

結果が数字に表れるまで時間がかかるものだが、自分の位置を把握することは継続する上で大事な指標になりえる。

継続の効果が数字に表れなくて不貞腐れることもあるかもしれない。
だが、そんな心配は全くと必要ない。

すぐに役に立つことは
すぐに役立たなくなる

いつ役に立つか分からないことこそ
ずっと自分を助けてくれるから

本記事のフィルム写真

Leica M-A
Summicron M f2/35mm ASPH.
Kodak Color Plus 200
カメラはスズキ