腕時計ほど長く使えるモノも珍しいと思う。
靴や財布などの革製品は
味と呼べる一定の期間が経過したら新調すべきだし
パソコンやスマホなどのハイテク製品は
技術革新のサイクルによって、いずれ買い替えなることになるし
高価な車だって
エンジンやモーターの寿命がどうしても訪れてしまう。
腕時計ほど、長く使えるモノも珍しいと思う。
一生モノと呼べる腕時計を購入しました。
ロレックス ・エクスプローラー I
(#214270)
最初はジャカルタ市内のロレックス正規店で購入するつもりだったのですが、どこを廻っても、コソン(売り切れ)と言われる始末。
それではと、日本への帰国時に購入しようかなと思い、新宿・伊勢丹に勤める知人に在庫状況を聞いたところ、日本も品薄で手に入りづらい状況とのこと。
いつでも、どこでも、その気があれば買えるものだと思っていた僕は甘かった。
並行輸入品の購入を選択肢に入れなかったのは、正規店での購入体験は、腕時計への愛着を増してくれるはずだから。
「巡りあったときが買い時だな」
そう悟った直後、出張先のフィレンツェのヴェッキオ橋のロレックス正規店にて、偶然にもエクスプローラー Iの在庫がありました。
初めて実物に触れて、腕につけさせてもらって。第一印象はまるで身体の一部のように馴染むということ。腕にしっかりとまとわりつく感覚は、細部までこだわられた筐体のデザインの賜物なのでしょうか。
文字盤のサイズは
大き過ぎない上品さを持ちつつ、
小さ過ぎることもなく男らしい。
奥様は僕が欲しいモノに対して寛容なお方なのですが、さすがに額が額なだけに、電話で了承を得てから購入しました。
自分史上最高額の買い物となったわけだが、いい意味で自意識を過剰にさせることなく、まるで前から持っていたかのように日常使いできる時計。
それでいて、高級ブティックやレストランでは、ちょっぴり堂々とさせてくれる。
耳を澄ますとカチカチと聴こえてくる機械式時計。
週末のブランクがあると止まってしまう。
ぜんまいを巻き、時間を調整する。
内部の微小な歯車が摩耗しないようゆっくりリューズを回す。このひと手間が月曜の朝の家を出る前のルーティーン。
軽く、身体の一部に馴染むエクスプローラーIは実用的な時計だと思います。日付も曜日もクロノグラフもないけれど、時を知るという一点のみの機能美。
メンテナンス・修理の体制が世界中で整っているロレックスは安心して、どこでも、いつまでも寄り添っていけるブランドです。
社会を支配する時間から解放されない限り、僕はこの時計を大事にいつまでも手元に置いておこうと思います。
おまけ
時計選びという旅は終着点。
エクスプローラーIをオトモに新たな旅へ出かけられそう。
僕がロレックス ・エクスプローラー I (#214270)を購入した経緯はこちらの記事をどうぞ。