黒を巡る旅、もう色選びで迷わない

黒一択。
もう色選びで迷わない。

革の財布選びで”あるある”なのが、
黒にしようか、
茶色にしようか、
はたまたネイビーにしようか。

そうした迷いの中、「ネイビーの革は珍しいですよ」という定員さんの囁きによって、ネイビーを手にした経緯があります。

新型・iPhone。
毎年、人気のカラーが存在するので、迷う人が多いと思います。ご多忙にもれず、僕もマットな質感の黒とガラス質感の黒と迷った挙句に、なぜかゴールドを購入。人の消費行動って面白い。

ネイビーの財布やゴールドのiPhoneを買ったからといって、その時の決断を下した自分や、その製品のそのモノに全く後悔はないです。

ただ、身の回りを見渡した時に色のテイストがちょっとチグハグ

統一感のあるモノに囲まれたい。
これからは黒一択に決めました。

何故、黒なのか。

合わせやすい色だから、大人な色だから、無難だから、カラーバリエーションとして黒がない製品はないから。

どれも該当するのかもしれないが、黒一択にしようと思ったきっかけは一本の映画でした。

秀吉の恐怖政治に花の美しさで立ち向かう
『花戦さ』

佐藤浩市演じる千利休が好んだ茶器が黒。どの色もそれぞれに美しいが、千利休は黒の持つ懐の深い色合いに惹かれたのだそう。

赤は心を奮い立たせ
青は爽やかな気分にさせ
黄色や橙は明るい気分にさせてくれ、
黒色は心を無にし、落ち着かせてくれる。

黒色は僕が長谷部誠選手に倣い心がけている『心を整える』に通づるところがあり、気に入ったのです。

ちなみに、長谷部選手は京セラの創業者である稲盛和夫さんの『生き方』という本に記された考え方に影響を受けており、その稲盛さんの思想は禅宗に基づいておられるようだ。

千利休も禅の精神を茶道においても実践された方である。

こうした思想的な背景で色を選び、日々の生活に少しずつ溶け込ませ、自分の心のあり方を自分のなりたいようにさせることができる。

皆さんだったら、何色を選びますか。