BRUTUSの「おいしいコーヒーの教科書」という雑誌の特集に導かれてやってきた「kafekosen.」というカフェにて、京都を代表するご当地喫茶の存在を知ることになる。
それは、カフェの本棚に何気なく置いてあった一冊の本がきっかけ。
いいカフェとの出会いが、次のカフェへと導いてくれるとは、京都は実にステキな街だ。
猪田彰郎(イノダアキオ)さんは創業者の甥であり、「イノダコーヒー三条店」の初代店長。
目と鼻の先にイノダコーヒーの本店があるのだが、本の中で紹介されていたイノダアキオさんの「お店づくりの思い入れ」、「一杯の珈琲を淹れる姿勢」に惚れ込み、三条店へ迷わず向かう。
詳しい話は本に譲るとして、なんといっても、目を見張るのは360度の劇場型円形テーブル。
大会社の重役にはならない限り、このような配置のテーブルに席をつくことはまずない。
向こう側のお客さんと面と向かう座席の配置になるのだが、十分な距離があるため、気にならない。
それどころか、円陣を組んでいるようであり、チーム感さえ芽生えてくる。
「お客さんに囲まれることによって、いい意味で緊張感が生まれる。それが珈琲を美味しくさせる秘訣かな。」
っと、背中で語る寡黙なマスター。
素早く、それでいて丁寧に淹れてくれる所作は、何気ないけど、見惚れてしまう。
コーヒーが冷めにくいように、と配慮された分厚い縁のカップ。
砂糖とミルクを入れた状態で提供するのがイノダコーヒーのスタイルとのことで、素直に習う。
甘くて、マイルドだから、コーヒーの苦味が苦手な人でも美味しく飲めそう。
嫁はカフェオレをオーダー。CMのように目の前でコーヒーとミルクをカップの上で同時に注いでくれ、嬉しそうでした。
店舗情報
イノダコーヒー三条店
075-223-0171
10:00 – 20:00
年中無休
おまけ
イノダコーヒーは関東の東京・大丸や横浜・高島屋にも出店していることを後から知りました。
ちょっといい買い物した時に是非とも寄ってみたい。
次の記事はコレ
イノダコーヒーを訪れるきっかけになった、焙煎家・オオヤミノル氏が手掛ける「kafekosen.」の記事も読んでみてくださいね。