BRUTUSの「おいしいコーヒーの教科書」を手にとってから、京都に行ったら寄ってみたいカフェがあった。それは、焙煎家・オオヤミノル氏が手掛ける「kafekosen.」。
ネルドリップが何たるかをよく知らないまま、京都滞在中に足を運ぶことに。
kafekosen.は鴨川三角デルタ地帯近く
この日は、GW直前の4月下旬。
今にも雨が降り出しそうで、湿度が高く、春特有のなまぬるい空気が吹く、気分を悪くしそうな天候。
いち早く、コーヒーを飲んで、気分を落ち着かせたいところ。
「kafekosen.」は古めかしい白い建物の一室に入居。
看板を頼りに建物へ入る。
薄暗い通路と足を踏み入れると「ミシッ」と言う廊下。昭和の古き良き時代から時が止まっているかのよう。
ミシミシと音をたてながら、恐る恐る廊下を進むと、「kafekosen.」の入り口。
焙煎と自転車メンテを兼用する店内
店内に入ると、入り口までの雰囲気とは一線を画して、窓から光が差し込む明るい店内。
手前の焙煎機とコーヒー豆のストックがお出迎え。
不思議と、店の奥には自転車用のメンテナンス・スペース。オーナーの趣味が同居した素敵なカフェ。
席はカウンターの7席。目の前でコーヒーを淹れてくれるのは嬉しい。
コーヒーに限らず、煎茶も紅茶も、人が淹れてくれると、その気持ち分、美味しく感じられるもの。
ホットコーヒーは味の決め手となる産地、焙煎度、抽出量を選択することができる。
僕はコロンビア産、中煎、こってり90ccを選びました。
「kafekosen.」はネルドリップ専門店。
ネルドリップとはフランネルと呼ぼれる布地でコーヒーをドリップする手法。布の目が詰まっているため、澄んだ味わいになるとのこと。
サーブされたコーヒーはエスプレッソのように濃いが、雑味のないクリアな味。
濃度をお好みに応じて調整してくださいと手渡された出涸らしの入ったコーヒーポット。
コーヒーの出涸らしとはこれまでになかった発想。
ここまで濃いドリップコーヒーは初めて。
次回は、あっさり、180ccを飲んでみたい。
店舗詳細
kafekosen.
自家焙煎・ネルドリップ専門店
075-211-5398
11:00 – 21:00 / 火曜休
おまけ
気がつくと、春特有の高い湿度が引き起こす、気だるい感じから解放されて、シャキッとした気分に。
心を整えた上で、京都御所へ向かうことができました。