スタバがイタリアに進出するらしい。
そんな噂話がついに現実となり、2018年9月7日、ミラノに「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」がオープンしました。
この焙煎場のある業態はシアトル、上海に続く3店舗目。既にコーヒー文化の根付いているイタリア進出に向けたスタバの意気込みを感じます。
記念すべきイタリア1号店の場所はミラノ大聖堂近くの元々郵便局であった歴史的建造物の中。店舗の前にはスターバックスのロゴはなく、周囲の外観に溶け込むような配慮がなされているようだ。
オープン翌日、やはり行列が出来ている
オープンして翌日かつ土曜日ということもあり、朝の10時の時点で既に行列が出来ていた。
広い店内のおかげで、30分程度待つだけで中に入ることができた。店内は賑わいがあるものの、空いている座席もあり、マイペースに店内を回ることができた。
広い店内、7つの楽しみ方がある
01
TERRACE
入り口前にあるテラス席。
オープン仕立てのこともあり、多くのお客さんは店内に集中し、テラス席には空席あり。少し落ち着いたら、天気の良い日には外でまったりできるテラス席でゆっくりしてみたい。
02
MAIN BAR
純粋にカフェを楽しむのだったら、迷わずメインバーへ。コーヒー、軽食をオーダーできます。
僕は本日のコーヒーの中から、「HAWAII K’AU」をオーダー。バリスタが丁寧に一杯ずつ淹れてくれました。
このコーヒーは一杯16ユーロしましたが、通常のエスプレッソは1.8ユーロから、僕がスタバでよく飲むアメリカーノは3.5ユーロから。気軽に立ち寄ることも出来そう。
03
HANDPICKED AT THE ROASTERY
海外のスターバックスに訪れたなら、ご当地限定品は楽しみのひとつ。
僕はスタバのご当地マグを集めているのですが、マグのテイストが通常のお店と異なるため、断念。
お土産にトートバッグとポストカードを購入しました。オープンしたばかりのミラノのスタバのお土産は喜んでくれるハズ。
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SCOOPING BAR
自分の好みのコーヒー豆をアドバイスしてくれるスコーピングバー。スコーピングバーで好みの豆を聞いてから、メインバーでのオーダーは素敵なコーヒー体験に。
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PRINCI BAR
僕が訪れた時はモーニングセットありました。コーヒー、軽食、スイーツをオーダーできます。
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ROASTING AREA
店内に入って、目に飛び込んでくるのが、無機質な焙煎の機械たち。
焙煎することによって、豆が左から右の状態へと変わります。
驚いたのが、焙煎された豆が天井を走る管を通って、バリスタのいるメインバーの筒に補給される仕組み。補充される様は未来を垣間見たよう。
07
ARRIVIAMO BAR
2階にはカクテルなどのアルコール類のメニューもあるバー。イタリアの方は食前酒を好むというマーケティングを生かして設けられたそう。
インテリア・デザイン
内装はイタリアの職人が手がけたものでモダンな印象。デザインのコンセプトは種まきからからコーヒーの実になるまでの成長の過程を表現したものらしい。
スターバックス・シアトル1号店の写真、女神セイレーンの銅像も店内のインテリアに華を咲かせます。
スタッフとのコミュニケーション
イタリアには独自のコーヒー文化があり、コーヒーと言えば、エスプレッソを指します。
仕事前にカフェに立ち寄り、1ユーロのエスプレッソに砂糖をたくさん入れて、クイっと飲んでから出勤。
ランチ後もエスプレッソを片手に同僚と談笑。
カプチーノは朝以外飲まない。
そんな姿を間近に見てきました。
イタリアのコーヒー文化は既に確立されてるので、スターバックスが普及していくのはハードルが高いのかもしれません。
今回、僕は実際に店舗へ足を運んでみて、イタリアでもスターバックスは浸透していくだろうなと確信することに。
最終的に人の気持ちを動かすものは人の熱意。
スタッフのお客さんとの積極的なコミュニケーションを通して、少しずつ、スターバックスがイタリアのコーヒー文化に寄り添い、イタリアの人たちもスターバックスが提唱するコーヒーの楽しみ方に共感するようになっていくと思います。
おまけ
店内の様子をYoutubeにアップしました。百聞は一見にしかず。1分半の短い動画ですので、ぜひ、ご覧ください。