箱根旅行と馬車道散策の写真が収められた、2本目のフイルムが現像から戻ってきた。
使用したフイルムはコダック製のPORTRA400というカラーネガフィルム。カメラのキタムラの工場で現像する必要があり、戻ってくるのに2週間を要した。
この2週間、子供の頃の正月のように待ち遠しくて、その証拠にカメラ屋さんから現像完了の電話を受け取るやいなや、カメラ屋さんへ行く身支度をするほどであった。
こんなにワクワクしたのは久しぶり。
欲しいモノのたいていはワンクリックしたら翌日には届くという時代。知らず知らずのうちに、僕の中のワクワク感が希薄していたのだろう。
フイルム写真は撮影した写真をその場で確認することは出来ない。その上、カメラ屋までフイルムを持ち込み、受け取れるのは場合によっては数週間後。
人気の自由が丘のポパイカメラへ持ち込んだ際は受け取りはなんと一ヶ月後であった。
この焦ったさがたまらなく新鮮でいい。
現像を待っている間、
「どんな写真が撮れているだろう」
「露出設定は大丈夫だったかな?」
「きちんとレンズカバーを外してシャッター押したかな?」
とアレコレ想いを膨らませていた分、出来上がった写真との対面の感動は大きい。
もちろん中には思った通りに撮影出来なかったら写真もある。
フイルム代、現像代、データ化費用を考慮して、一枚あたりにかかる費用は50円以上。
だから、闇雲に撮影しているわけでなくて、何故撮影したいと思ったのか、その想いはちゃんとある。
写真を通して、その想いが自分の中で蘇ってくるのであれば、写真の出来栄えがごくごく普通であってもいいのだと思う。
そして、その想いが写真を通して他の人に伝わることができれば、良い写真なのかと今は思います。
・・・
Leica M-Aという決して安いとは言えないカメラで撮影しているのだから、ゆくゆくはそれに見合う写真を撮りたいが、
今は難しいことを考えずに、気軽にシャッターを切りたい。
横浜の日本大通りのは異国情緒が色濃く残っている。
よく叔母がお菓子を買っているお店。コロナの影響で店内の喫茶は営業しておらず、お菓子の販売だけだった。
この辺りはヨーロッパの街並みみたい。昼間からビールを飲んでいる人もいて、平和な時間が流れていた。
横浜の大桟橋はわざわざ行くには冬は寒いし、夏は暑すぎる。この季節がちょうど良いんだよな。
屋根も座る場所も少ないのにそれでも人が集まるってくる。
毎週末、フイルム写真を撮影して出かけるのが楽しい。