「今日、いい天気ですね。」
と、同じくらい出張先で交わされる常套句に
「フライト、どうでしたか?」
というものがあります。
ファーストクラスやビジネスクラスなどのフルフラットになる座席であれば、ぐっすり休めるかもしれませんが、エコノミー席ではそうは行きません。
僕自身も、昨今の厳しいコストカットの風潮によって、長距離フライトの出張でもエコノミー席を余儀なくされています。
出張先のアウェイの地にて、先方とたくましく交渉ごとにあたるには体のコンディションが非常に大事。
長時間フライトによる疲れを最小限に抑えるために、僕が機内で実践している7つのことを紹介します。
座席を倒さない
後ろの人に気を使っているわけではなく、自分のために座席を倒さない。座席の角度は人の疲れが最小限になるように人間工学に基づいて設計されているはず。つまり、デフォルトの角度が1番疲れがたまらない姿勢なのです。
中には体が大きく、座席を倒した方が楽な方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人の場合、当てはまる人はそんなに多くないと思います。
少し前に堀江貴文さんの新幹線の座席を倒す際のマナーで話題になっていましたが、僕は新幹線であろうと、飛行機であろうと座席を倒さない。
姿勢を保つこと。
それが結果的に一番疲れない態勢だと思ってるから。
ストールを首に巻く
機内食や映画鑑賞など、機内の楽しみはいろいろ。とは言え、長距離フライトとなると、基本の過ごし方はやっぱり睡眠。
ぐっすり眠れて、
「あれっ、もう着いちゃうの?」
と思えた時点で、それはいいフライトだったということ。
寝るときも座席は倒さないのですが、無意識になると頭がもたげてしまい、首に負担がかかってしまいます。
無印良品の機内まくらを使っていたこともあるのですが、嵩張るのが最大の難点。機内に持ち込む鞄には入らないので、手で持つか、鞄にぶら下げることになります。
最終的には機内に忘れてしまって、それ以来、再購入には至りませんでした。
機内まくらの代替えとして、使用しているのが、ZARAの大判ストール。
生地が厚いので、ストールを首に巻くことで、コルセットのように首を固定することができます。機内まくらよりも、自分の首の形にフィットするので快適。そのまま、顔の下半分を埋めれば、マスクも不要。
何より、機内まくらより、持っていてスマート。
折り畳めるので、嵩張ることなく、手に持っていても自然ですし、大きめの鞄であれば収納することもできます。
冬であれば、出張先の外出時にマフラーとしても活躍。夏であったとしても、ホテルの部屋の冷房が強かったりした時に、サッと羽織ることもできます。
出張でなくても、ZARAの大判ストールはいろいろな情況で使えて便利なので、是非とも揃えておきたいモノ。
腹は満たさずに搭乗する
お腹がそんなに空いてなくても、ついつい食べてしまう機内食。目の前に出されると、食べてしまうのは、もったいない精神の日本人のサガでしょうか。
お腹が膨れるほどいっぱいになると、座席を倒さない自分ルールもあるので、お腹が圧迫されて非常に苦しい。
機内食を食べて、腹8分目になるよう、搭乗前の空港ではご飯を食べないように心がけています。
機内ではお酒に手をつけない
僕は飲み会でもない限り、お酒を飲まないのですが、それでも、出張帰りの機内ではお酒を飲みたくなることがあります。
お酒を少し飲むことで、ぐっすり眠れれば良いのですが、空の上は酔いが思った以上にまわってしまいます。
トイレも近くなるし、姿勢もだらけてしまいがちなので、一切、飲まないようにしています。
通路側の座席を確保
人を立たせるよりも、人から立たされた方が気が楽。マゾなメンタルの持ち主なので、いつでも、気軽にトイレに行けるように、座席は常に通路側を指定しています。
靴を脱ぐ
靴を脱ぐだけで、リラックスの充実度が桁違い。トイレで離席したり、靴を履くときは、革靴のかかとをつぶさないように、無印良品のアルミ製の靴べらを使っています。
あまり時差を気にしない
時差ボケがないように、機内での睡眠時間を調整するのもひとつの手ですが、僕は必要以上に気にしないようにしています。
眠たい時には寝る。
眠れない時には目を瞑るだけでも、体は休まるもの、焦らない。
目が冴えてしまったときは映画でも観て気分転換。
体が欲するままに機内で過ごすこと。
それが結果的に、疲れがたまらないこつだと知っているからです。
慣れない地では、必要以上に疲れてしまうもの。
少しでも、機内での疲れを減らして、
仕事ではパフォーマンスを発揮できるように、
観光では思いっきり楽しめるように、あなたなりの工夫をしてみては。