最近、デッサンに興味がありまして。
紙、ペン、モチーフで完結する気軽さは趣味でやる分にはちょうどいい。僕自身に絵心がないというコンプレックスのせいもあるかもしれません。
教えてくれる人がいればいいのですが、自分の絵を他の人に見せる勇気もなく、思うがままに描いています。
小学生が描いたような絵でも、奥様は褒めて下さるので、飽きることなく続けられています。
自分が描いた絵は上手い下手を論する前にどこか歪。
「もう少し上手く描くことができたら」
インターネットという広大な情報の海を彷徨ううちに、ひとつのコツという名の灯台を見つけました。
世界は○△□のような単純なかたちで出来ている。
見えたままの外枠を描くことばかりに意識していた僕にとって、目から鱗のチップス。複雑な形状も簡単な形に落とし込むことができれば、歪みがちな絵から脱することができるかもしれない。
りんごは球体に上部を逆さまの三角錐でくり抜いてあげて、針葉樹の葉は小さな三角形の重ね合わせてあげて。
一見、複雑な形も、ばらしてみれば単純な形にみえる。
「困難は分割せよ」
フランスの哲学者・デカルトの言葉。
複雑で一度に描くには捉えきれない形状であっても、細切れに形を捉えて、全体を構築していく。
大きなプロジェクトもひとつひとつの基本の仕事の積み重ね。デッサンの書き方のコツは仕事にも通づるものがありそうです。