週末だし、朝活しよ

目覚ましをかけずに、「起きた時に、起きる」が休日の楽しみだったが、最近はどうも「出来るだけ早く」という副詞が伴うようになってきた。

いわゆる、朝活がしたいのだが、ちょっぴり困ったことに、それ自体が目的化してしまって、何をしたいのかは模索しているというありさま。

先日は試しに近所をランニングしてみた。
朝の公園は気持ちよく、清々しい気分になれたものの、帰ってきてからドッと疲れが押し寄せてきてしまった。

初回のトライアルで、「休日は体を休めるべき」という当然の帰結に至った。

それではと、翌週、「何もしない」という朝活をしてみた。

朝起きて、ストレッチをして体をほぐす。

人間の体は歳を重ねるにつれ、老化してしまう運命から避けられないが、体の柔軟だけは向上させていけると聞いて、俄然とやる気が出たのだ。

朝食用のトーストを買いに、パン屋へ。
残念ながら、近所のどこのパン屋さんはすり合わせたかのように10時から開店であり、朝活民に優しくない。
少しでも朝の優雅な時間を楽しむために、セブンイレブンで「金の食パン」を購入。

パンをトーストして、シャウエッセンのウィンナーを焼きながら、コーヒーを淹れる。

湘南スタイルという雑誌のコーヒー特集を読みながら、朝食を食べていると、妻が起き出したので、
というか、妻に言わせれば僕が朝からガサゴソと音を立てたために起きてしまったらしい。

一緒に朝食を食べた後、妻は再び、ベッドへ戻っていった。

僕もお腹を満たしたため、再度、眠気が押し寄せてくる。
世の中の朝活民たちは、この波のように押しては繰り返す眠気と無縁でいられるのであろうか。

ここで、再び寝てしまうのも、そして、その罪悪感を味わうのもいいものだが、今日はとことん抵抗したい気分だ。

食器を洗い、歯を磨き、フィルムをカメラへ装填したりと、とにかく、手を動かして、眠気を紛らわしてみる。

今日は曇り。夏から秋へ移り変わり、半袖のTシャツでは肌寒い朝。

浅煎りのコーヒー豆を切らしていたので、近所の焙煎場へ仕入れに。

ホンジュラスのシングルオリジンのコーヒー豆がバターの香りで良い感じだ。
買ったばかりのコーヒー豆をハンドドリップして、プクプクと膨れる様子をみるのが楽しみでもある。

朝活だけではないが、やはり人には目的意識が大事だ。目的のない朝活はただ朝早く起きてるだけの状態になってしまう。

朝から頑張って仕事している人を見ると、元気をもらえる。

結局、ボーッとしたまま、「鬼滅の刃」の漫画を全巻読むだけで、せっかくの休日は終わっていった。

結局、朝活由来の充実感とは真逆な休日の過ごし方になってしまった。

もう少し、自分の好きなことをみつけて、その時間を作り出すための朝活にしよう。

来週はデイキャンプへ行く予定があるから、朝活プランについて頭を使わなくてすみそうだ。

本記事のフイルム写真

Leica M-A
Summicron M f2/35mm ASPH.
Kodak Color Plus 200
カメラはスズキ