横浜フォトウォーク、山下公園からみなとみらい

山下公園を山下公園たらしめているのはアイコニックな氷川丸の存在だろう。

そもそも山下公園は関東大震災の復興のシンボルとして埋め立てられた日本初の臨海公園だ。

埋め立てには関東大震災で崩壊・焼失した瓦礫を使用しており、平成に実施されたボーリング調査においてもレンガ、陶磁器、炭化した木材の一部などが出土したそう。

関東大震災からの復興のシンボルとしてスタートした山下公園。今や港街である横浜を代表する観光スポットであり、その景色に欠かせないのが氷川丸と言っても過言ではない。

氷川丸は1930年(昭和5年)シアトル航路用の貨物客船として横浜船梁(現・三菱重工)で竣工された。建造場所の跡地はあのランドマークタワーの隣にある日本丸が停泊しているところだと言うから、初対面の人が実は同郷だったみたいな親近感が急に湧いてきた。

そこへ「意外と面白かった」という氷川丸見学を終えたカップルの会話が最後の一押しとなり、氷川丸へ搭乗することになった。

氷川丸内部への見学

戦前、船が海外へ渡る唯一の交通手段であった時代、氷川丸は太平洋を横断するシアトルへの航海を73回、乗客数延べ1万人で、チャップリンや日本の要人などが乗船していたらしい。
(参照:日本郵船氷川丸公式HP)

そんな華やかな大人の社交場であった一等喫煙室、一等特別室、一等食堂を見学することができて感慨深い。

やはり男子としては船内を張り巡らす配管やデンマークのBURMEISTER&WAIN社の直列8気筒5500馬力を誇るディーゼルエンジンに夢中なわけで。

デッキにあがると当たり前だが山下公園を望める。いつもは山下公園から氷川丸を見ていただけに新鮮な画角だ。

見慣れた場所でも視点を変えることで別の公園を見ているかのよう。ちょっとの場所の違いなのに、景色としては大きな差。

続・フォトウォーク

この日はDeNA対巨人の試合があり横浜スタジアムの周りは多くの人で賑わっていた。当日券があれば観戦したいと思って寄ってみたが、その読みは当然のように甘く既に完売。

横浜スタジアムは東京オリンピックに向けて増設を行なったのだが、当日ふらっと行く僕のような客を収納するまでの容量はまだなかったようだ。

観戦することができず、ちょっぴり残念な気持ちを払拭してくれるのは西洋の雰囲気をまとう日本大通り。この通りに何か特別な寄るようなお店があるわけでもないのにどうしてもウキウキしてしまうのは異国の風を感じるからに違いない。

2021年4月22日に運行を開始した桜木町駅前からワールドポーターズ(通称:ワーポ)までの空中散歩を満喫できるゴンドラ、「ヨコハマエアキャビン」も見逃せない。観覧車に続いてみなとみらいの動きのある新風景だ。

いつも遠くから眺めているだけで、片道5分で大人1000円という強気な料金設定に気が引けて乗れていない。

氷川丸から山下公園を見たように、視点を変える面白さを再認識したことだし、グズグズ言っていないでヨコハマエアキャビンにも乗ってみるのもありかもしれない、視座が高くなり一味違う「みなとみらい」の景色が見えるに違いない。

そんなことを考えながら本日の終着地、みなとみらいへ到着。この後、ランドマークタワーの展望台へ訪れたのだがフィルムがもうなかったので目に焼き付けるのみとなった。

これが本日のラストの「THE みなとみらい」な写真。

本記事のフィルム写真

Leica M-A
Summicron M f2/35mm ASPH.
Kodak Color Plus 200
カメラはスズキ

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