【軽井沢】老舗ホテルの朝食と一日の始め方

週末、起きたときに起きるのもよいが、それなりの時間に起きて、ゆっくりと朝食の時間を過ごすのが僕の理想とする週末。

そんな理想と、疲れている体に鞭を打って起きるという現実との狭間から救ってくれるのは、ホテルのブレックファースト。

その秘訣は朝食の時間帯の設定にある。
決して早起きする必要はないけれど、きちんと起きるという意思がないと間に合わない。まして、ホテルだから、寝ぼけたままの格好で行くわけにも行かず、自然と身なりを整えてしまう。

「朝食券をもらったのだから、寝過ごしてしまうのはもったいない」という気持ちをバネにベットから飛び上がるのだ。

そんなことを思ったのは、「ザ プリンス 軽井沢」のフレンチレストラン・ポーセジュールでのブレックファースト体験。

携帯電話のアラーム通り起きる予定調和の朝、ちょっとした朝イチの達成感を抱きながら、朝食会場へ。店内は天井が高く、解放感のある空間。

ガラス越しにはホテルに併設のゴルフ場のグリーン。

大きなピクチャーウィンドウが、室内にいながら、まるで外で食事をしているような清々しい気分にさせてくれる。

夏から秋への季節の変わり目。この日は日差しは強いけれど、カラッとした気持ちの良い朝。

ホテルの朝食はブッフェ形式が多いですが、ここは珍しいコース形式。席を立ったり、座ったりとバタつくこたなく、ゆっくりと目の前の食事と景色に没入することができます。

ドリンクは「長野県産のりんごジュース」を選択。
その土地のものを口にできるのは嬉しい。

「オニオンスープ」と「モッツァレラ、オリーブ、トマトのサラダ」。美味しいものをちょこっとだけ。

卵料理は「プレーンオムレツ」を選択。スプーンをあてると、半熟の卵がとろけだし、ケチャップと絡めて少しずつ食べる。シンプルな料理なのに、こんなに美味しいオムレツはズルい。

食後は深煎りのコーヒー。周りのお客さんの朝に迷惑がかからないよう、静かにカップを置く。自然と所作までも大人びる。

忙しい毎日。健康に良くないと分かっていても、朝食を取らずに登校・出勤する人は多いと思います。ご多分にもれず、僕もその中のひとり。

だからこそ、週末の朝は大事にしたい。
「朝を制する者は、一日を制する」
決して、大げさな格言ではないと思います。