ひさひざに海外から日本に帰ってくると、必ず行く場所があります。それは、温泉。
温泉に浸かることで、仕事の疲れを癒せる上に、自分自身を振り返る時間を持つことができるから。
時間が許せば、そのまま温泉旅館に宿泊するようにしています。
女将さんの心安らぐおもてなし、日本の綺麗な水で作られた美味しい料理を味わうことができるのは、旅館の醍醐味。
普段は箱根へ行くことが多いのですが、今回は思い切って九州・熊本県の黒川温泉へ。
黒川温泉はアクセスがイマイチなことから、地元の九州の方でもなかなか行かない、秘湯とのこと。
秘湯という言葉の響きに惹かれて、博多からバスで2時間弱揺られながら、黒川温泉へ。
せっかくの秘湯、採算度外視で、ゆっくり2泊することにしました。
1泊目は晩御飯が美味しいと評判ののし湯という旅館に宿泊。ひっそりとしたたたずむ入り口。
なかなか食べる機会の少ない懐石料理。
巻物のようなメニューには季節にあわせて考えられた料理の項目がずらり。
普段、ジャカルタで生活していることもあり、日本の食文化って凄いんだなと痛感させられます。
ひとつひとつの盛り付けは小さいけれど、品数が多いのと、料理と料理の間に適度な「間」を設けてくれるので、お腹も徐々に満たされていくのが分かります。
どれも美味しかったけれど、炊き込みご飯とお味噌汁が個人的に一番だった。
残ったご飯をおにぎりにしてくれて、部屋に持ち帰って、お夜食にもできる。2度美味しい。
普段、駆け込むようにご飯を食べていましたが、夏の旬の食べ物に話を咲かせながら、ゆっくり頂くのも乙なものです。
露天風呂は食後に入ったのですが、暗い上に、誰もおらず、必要以上に静寂な時が流れていたので、怖かった。
他の宿泊客は食前に入浴を済ませていたみたいです。露天風呂は日が明るいうちに入った方が気持ちよさそう。
ちなみに、宿泊費の支払いは現金のみ。
カード払いには対応しておらず、近くに銀行もATMもない、それはここが秘湯であるが故。
宿泊費を持っていくのを忘れないように気をつけてください。