【軽井沢】自転車の行き交う哀愁交差点

小学生の頃、
友達と自転車で隣町の公園や模型店に行くのが好きでした。

当時の僕にとっては隣町でもちょっとした立派な冒険。
自転車を漕ぐのが遅かった僕は常に友達の背中を追いかけていました。

大学生時代、思い切ってブリジストンの自転車を購入。
身ひとつで旅に出た。

三浦半島一周、房総半島一周、富士山六合目への登頂、
そして集大成は東京から大阪までの国道一号線制覇。

テントと寝袋を自転車の荷台に乗せ、
千葉県の銚子半島の東端・犬吠岬や首都高真下の荒川の河川敷で野宿したりと、今振り返るとゾッとする思い出。

それでも、途中の海水浴場でシャワーを浴びたり、
地元の人に声をかけられて、観光名所を案内してもらったり、富士山六合目からの果てしない下り坂で感じた風を切る感覚、今でも昨日のことにように思い出せます。

社会人となった今、自転車の旅に出ることはないけれど、街行く自転車を目にすると昔のように一心不乱に漕ぎたくなる衝動に駆られるときがある。

・・・

軽井沢は夏も涼しく、急な勾配が少ないので、サイクリングにうってつけとばかりに、駅前にいくつかレンタサイクルがあります。

駅から近く、荷物も預かってもらえる、「地産レンタサイクル」。

なんとここの自転車は全てブリジストン。
安全安心以上の価値はない。

サイクリングをしていると、
景色は映画を観てるかのように、
すーっと流れて行く。

できる限り遠くへ移動するため、
自転車に乗っていたあの頃。

軽井沢のサイクリングは、
カフェに寄ったり、
神社で参拝したり、

特に目的地もないから、
ゆっくり漕いでもいい、その瞬間を楽しむ。

この分岐点、どっちに進もう。

どっちへ行っても、
どっちも正解。