松浦弥太郎さんの著書「いつもの毎日。衣食住と仕事」という本に触発されて。
タバコは気分転換になって、喫煙者はいいなぁと思うのですが、僕はどうもタバコの臭いが服につくのに抵抗があり、歯も汚くなるので、ずっと昔に卒業しました。
そうすると、仕事中に気分転換するにはコーヒーを飲むか、トイレで離席する程度しかなく、夕方ぐらいになるとそのリフレッシュ方法も効果がなくなってしまいます。
香りで気分転換できたら。こんなカンタンなことはないと思ったのです。
冒頭で紹介した松浦弥太郎さんの著書に、フィレンツェにある世界最古の薬局であるサンタマリアノヴェッラのパチューリというシソ科のオーデコロンがお気に入りと紹介されてました。せっかく出張でフィレンツェにいるので、買いに行くことに。
サンタマリア・ノヴェッラ
グーグル地図を頼りに歩いて行くと、「えっ、ホントにここかな」と疑いたくなるような、薬局とは思えないエントランス。
外には商品のディスプレイがあったので、間違いないだろう。
ドアの重厚感からか、何か入りづらいなぁと入り口で躊躇していると、他のお客さんが入っていったので、それに続いて入店しました。
そして、上を見上げると、シャンデリアと絵画が天井に。薬局と言うより、美術館じゃないか。
絵画まで飾ってあるし。
店内は対面式で、欲しい商品を好みや必要とする効能をもとにお店の人と相談して決めます。
僕は松浦弥太郎さんと同じパチューリというシソ科のオーデコロンを試食ならぬ試嗅。
これ、「嫁はあまり好きじゃない香りかもしれないなぁ」と迷っていると、この天然由来の香り成分のおかげで、次第に気分がスッキリしている自分がいることに気付きました。
そして、次の瞬間には「これ下さい」と店員さんにオーダー。商品の代わりにこのカードを受け取り、別のレジへ持っていきます。
あまり深く考えずに購入を決意したのですが、90ユーロしました。
でも、これで気分転換できるんだったらと思うとワクワクします。パッケージもフィレンツェ感あっていいし。
アマゾンや楽天でも取り扱っていますが、旅のテンションの勢いがないと、なかなか手が出ない値段であることは間違いない。