【シエナ】日帰りで気の赴くままに散策

イタリア・フィレンツェに1ヶ月弱出張で滞在しています。

ここ、イタリアでは12月の3連休の中日。せっかくなので、仕事から離れて、観光へ出かけることに。

イタリアの人から、あまり遠出したくないなら、フィレンツェから近い都市のシエナがオススメと聞きました。

シエナに関する情報もロクに調べないまま、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅からシエナ行きの電車に乗り込むことに。

シエナの街自体が世界遺産に登録されているということなので、きっと目的もないまま歩くだけで楽しめること間違いない。

この赴くままに歩く。旅行の中でこの時間の使い方が好き。

フィレンツェからシエナまでは1時間半ぐらい。車内ではアマゾンのキンドルアプリで松浦弥太郎さんの『今日もていねいに。』という本を読みながら。

海外で暮らす人にとって、アマゾンは心強い味方。本も、映画も、音楽も異国の地で住んでいてもまかなえてしまえます。それも、荷物入らずで。

『今日もていねいに。』

時間もあるし、シエナへ行って、休日を丁寧に過ごそう。

本を読むのもいいけど、車窓から見える景色をボーっとみるのも丁寧な時間の過ごし方かもしれない。

朝日を浴びたトスカーナの大地はキラキラしていて、とても綺麗。

車内にはバックパッカー同士、交流を深めている若者の元気な声が響く。

どうやら、一方はイタリアの人たちで、もう一方はスペインの人たち。どの国をこれまで旅してきたか語り合っている。

みんな、自由に英語が使えて羨ましい。

どうやらシエナが最終到着地だったようだ。これなら、一眠りしてもよかった。

駅に着くと、人の流れのまま、目の前のショッピングセンターへ。

そして、エスカレーターで登っていくと、高台にある出口へ。

途中で2ユーロの地図を購入。事前に調べてこなかった僕にとってこれは心強い相棒となる。

シエナは丘の上のある要塞の街みたい。天気も良かったので見下ろすと景色が開けていて とても綺麗。

そして、街の中心の方へ歩くと、要塞の門がみえてくる。

鮭が誰からも教わってないのに、川を上っていくように、僕も迷うことなく街の中心部へ黙々と歩き続ける。

見上げてもクリーム色の建物と晴れきった青空との綺麗なコントラスト。

途中には身も心も温まりそうなカフェがたくさん。さりげなく置いてある小物も可愛い。

階段を下りると、中心の空間へ抜ける。こういう街作りって、ヨーロッパ独特でいい。

「百聞は一見に如かず」

聞くだけではなくて、ネット上で写真もたくさん転がっているけれど、実際に訪れてまて初めてこの場所のよさを実感できる。

少し足を伸ばして、来てみて本当によかった。やっぱり、新しいものを見て、触れて、感じることはちょっぴり自分をアップデートできる。

シエナの街は車も少なく、歩きやすい。安心して歩ける街ってそれだけで素晴らしい。

広場に着くと、ちょうどお昼だったので、レストランへ入る。せっかくだったので、テラス席。ヒーターや風除けがあるとは言え、12月だったのでちょっと寒い。

野菜スープで身体を温めて、栄養も補給。

大好きなボンゴレパスタ。

イタリアではこのメニューばっかりオーダーしている。美味しいものは毎日でも飽きない。

食後はアメリカンコーヒー。冷え切った身体に染み入る。

ランチの後はシエナ大聖堂へ。

ここまで来ると、中にも入りたくなるのが人間の心理。チケットを購入。

大聖堂内のステンドグラスの美しさ、壁画の美しさに魅了される。

十分満足した僕は来た道を辿って駅に戻り、日が落ちる前にフィレンツェへ戻ることに。

おまけ

たくさん歩いて、今夜はぐっすり寝れそう。そして、ホテルに戻ってくると、リラックスできるホテルが一番だなとも思う。