【フィレンツェ】合間を見つけて。

宿泊していたホテル・グランド・ミネルバの朝食代は19ユーロと高額だったので、サンタマリア・ノヴェッラ広場の側にあるイタリアでは珍しいシアトル系カフェのアーノルド・コーヒーへ行くのが日課になっていった。

エッグ&ハムのベーグル・サンドをトーストしてもらう。しかも、プレスしながら焼いてもらえるので食べやすい上に、ベーグルの表面がパリッとして美味しい。

恐らく、ホテルの朝食よりも美味しいはずだ。

そして、ドリンクはエスプレッソをオーダー。最初にフィレンツェへ出張で訪れた時はエスプレッソ文化に抵抗があったものの、朝の忙しい時間にクイっと飲むのは合理的で、イタリア被れと言われても仕方ない程に、このスタイルがすっかり板についてしまった。

今回は短期の出張で、気づくと、ホテルと先方のオフィスとの行き来で終わってしまいそうだった。

少しは街に足跡をつけないと。

そんな強迫観念にも似た、仕事を後回しにする言い訳を見つけて、最終日、フライトまでの空き時間を見つけて、自由に散策することに。

散策すると言っても、フィレンツェはこれで4回目。訪れる度にグルグルと同じ場所を回ってしまう。

それでも、飽きないし、何だかホッとしてしまう、そんな街。

ホテルの目の前のサンタマリア・ノヴェッラ広場

この広場、昔はガラの悪い連中がたむろするような治安の悪い場所だったらしい。今はすっかり綺麗な広場として生まれ変わっている。

週末になると、ここで、ストリート・ミュージシャンの演奏を聴きながら、ボーっとするのがお気に入りの過ごし方。ホテルのWIFIの電波も届くし。

ただ、この日は平日だったのでとても静か。それは、それでいい。

ウフィツィ美術館もいいが、フィレンツェは歩いてるだけで芸術に触れ合える。

雨が降れば消えてしまうだろう。儚いところも含めて作品なのでしょう。

世界最古の薬局があるフィレンツェ。歴史が古いからか、薬局が多く、フィレンツェ発祥の歯磨き粉として有名なマルビス、100%のエッセンスオイルなどお土産探しの宝庫。

フィレンツェの街並みは、中のテナントのお店が変わっても、建物はあり続けて、景観も大切に残されていくのだろう。

次のフィレンツェへの出張は3月。少し暖かくなって、より散歩日和になるだろう。